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ヘルペス脳炎

ヘルペス脳炎は英語表記ですと「Herpes encephalitis」と書きます。ヘルペスが感染すると身体のいろいろなところで症状がでます。ヘルペス脳炎は、4類感染症定点把握疾患の日本脳炎を除いた急性脳炎を代表するとても重要な疾患であります。全国の約500の基幹病院定点から毎週報告されていましたが、2003年11月施行の感染症法一部改正によって、5類感染症全数把握疾患のウエストナイル脳炎及び日本脳炎を除いた急性脳炎に変更されました。ヘルペス脳炎だと分かるポイントがいくつかあります。

病院へ行くと、病原診断として使用される方法ですが、髄液中にあるHSV DNAをPCR 法を使って検出するのが迅速であり最も有用な方法です。ただし、抗ウイルス剤投与後はウイルス量が減り、検出感度以下に下がるため、投与前か投与初期の髄液で診断することが重要なのです。腎機能が低下した患者に関しては、血中濃度が高くなりすぎるのでクレアチニンクリアランスに対応して薬の投与量を減らす必要があります。

ウイルス分離としては、新生児ヘルペスの場合では陽性であることが多いのですが、年長児や成人のヘルペス脳炎でウイルスが分離されることはとてもまれなことであり、PCR 法による迅速な診断が必要でしょう。抗ウイルス剤投与後の時間が経過した症例や、発症後に時間が経過した症例やなどについては、有用な検査方法なのです。森島氏らによると髄液中のHSV 抗体価は、発症後約10日から1カ月の間を1週間間隔で繰り返し、ELISA法で実施するのが最も適当であるとのことなのです。ただし、発病初期に近いほど効果が期待できるので、一番良いのは早期投与開始が望ましいのです。

また、急性期のHSV IgM 陽性、あるいはペア血清で血清中のHSV IgG の上昇が診断の一助となりますが、少なからず陰性例も存在するため、必ずその他の方法も同時に行っておく必要があるのです。ヘルペス脳炎を疑う場合は、一刻も早く抗ウイルス剤の投与を開始することがとても重要なのです。第1選択はアシクロビルで、一日3回緩徐に10mg/kg を点滴静注する。近年では投与量を15mg/kg~20mg/kg/回に増やした方が治療成績が良いという報告の他に、投与期間もいままでの14 日間よりも21日間の方が再燃の割合が少ないなどの報告もあり、今後の検討課題となっています。

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